連作リレー栽培にトライ・その1(4/17)
野菜づくりでは 連作障害の回避が 厄介な課題で 悩まされます。
狭い家庭菜園では 連作を回避する作付けプランはすぐに行き詰ります。
連載障害を避けるために 空けるべき期間(年数) は
テキストによりまちまちのようです。
文献2

連作障害には 次の3つのカテゴリーがあるそうです。
1 悪い虫がとりつく
2 悪い病原菌がとりつく
3 野菜が発散する生育阻害物質が増える。
同じ時期に同じ場所で同じ野菜(同じ科の野菜)を作り続けると
悪い虫や病原菌や生育阻害分泌物が堆積し
連作を続けて「 限界の濃度に達すると発症する。
この解釈が正しければ 連作が生じやすい野菜でも
連作したら翌年にすぐ発症するというのは考えにくいのではないでしょうか。
たとえは連作をあけるべき トマトを2年続ければ
発症するでしょうか。
かつて ブログでトマトの連作を調べたことがありますが
4,5年は連作障害なく 立派なトマトを育てられているブログを
見たことがあります。
連作を避けるべき空けるべき年数って
どう考えたらいいのでしょうか。
皆さんは連作障害を体験されたとはあるでしょうか。
私の経験では
ひとつは タマネギのベト病があります。
ある年ベト病が発生した。
貸農園では 畝を変えた程度では それほど離れることはなく
発症が続く。
家庭菜園ではタマネギは どうしても作りたい野菜である。
作らないという選択はできずベト病が続く。
ある年 ダイコンサルハムシが大根に取りつかれた。
翌年からアブラナ科の野菜(大根 白菜 小松菜 水菜などで)
悩まされています。 厄介な害虫です。
タマネギも 大根も連作には強い野菜と考えられています。
ベト病も 大根サルハムシも 連作をしたから発症したとは
考えにくい。
たまたま不幸にも 取りつかれたのではないか。
連作障害を避けるために 栽培を控える年数とは
違和感があります。
障害が発生した時の解決のむつかしさは
実感していますが いまいち連作障害を すんなりとは
理解できていません。
野菜には前後に栽培する野菜には 相性がある。
連作障害を受けやすい野菜と 相性の良い野菜を選び
毎年 その組み合わせで繰り返し栽培を続けると
土壌は変化して 作りやすい土壌になるという
報告がある。
野菜は その根が 一方的に土壌から栄養素を
吸収して利用しているのではない。
根は 土壌と微生物と強い相互作用を持っている。
うまい組み合わせと実現すると 夏野菜 引き続く 秋冬野菜で
相互作用を繰り返すと 好循環が生まれることが
経験的に示されているようです。
文献1では 土壌が野菜を育てるのではなく
連作することにより野菜が 成長しやすい土壌と微生物のシステム
を作り上げることができると説明されています これを育土と呼ぶ。
どの野菜とどの野菜を組み合わせるのがいいか
その組み合わせが 文献に紹介されています。
基本的なことは
深く耕すことはしない。
折角作り始められた土壌中の微生物のシステムは壊さない。不耕起
肥料は与えない あるいは最小限度に控える。
特に化学肥料に頼ると栄養バランスが壊れる。
うまい”表作“” ”裏作”の組み合わせを選んで
野菜を毎年作り続ける(連作する)と
連作障害が生じるどころか
だんだん作りやすい土に代わるそうです。
連作を避けるべき年数の表より こちらの育土するという
考え方の方が おさまりがいいような気がします。
参考書
1) 石綿薫 やさい畑 2021年2月号 病害虫にも 天候不順にも
負けない土づくりの新常識 ”育土”の勧め
2 木島 敏男 連作でよく育つ野菜づくり 家の光協会
3 竹内 孝功 野菜だより 2020年1月号 連作できるぐるぐるリレープラン
4 三浦 伸章 ガッテン農法 学研
つづく


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